少し古い情報になってしまいましたが、米国公認会計士協会がIFRS(国際財務報告基準)関連の情報を集めたIFRS.com というウェブサイトを今年5月に開設しています。
The goal of IFRS.com is to provide a comprehensive set of resources related to International Financial Reporting Standards for accounting professionals, financial managers, audit committees, boards, investors and other users of financial statements.(ウェブサイトの説明より)
「IFRS.com のゴールは、IFRSに関する包括的な情報源を提供することである」といっていますが、現時点ではそこまではいっていません。IFRSとのコンバージェンスに関するニュース、啓蒙的な解説(IFRSは誰が作っているのかなど)、コンバージェンスに関する講演・インタビューの動画コンテンツなどが多いようです。
米国におけるIFRSの採用が近づいている状況で、会計士業界として実務面での本格的な準備を開始したということでしょう。(SOX法対応業務が減ってきて、会計事務所としては、IFRSとのコンバージェンス支援を新たな商売のタネにしようとしているのかもしれませんが・・・)
AICPA PUBLISHES IFRS.COM WEBSITE TO INFORM MEMBERS AND FINANCIAL PROFESSIONALS ABOUT INTERNATIONAL ACCOUNTING STANDARDS(ウェブサイト開設に関するプレスリリース)(PDFファイル)
ところで、公認会計士制度60周年に関連して「会計・監査ジャーナル」9月号に寄稿された日本会計研究学会会長(斎藤教授)と日本監査研究学会会長(八田教授)の文章を読むと、会計基準のコンバージェンスに関して両者で相当の温度差が感じられました。会計士の中でも、様々な意見があります。金融庁の考え方もはっきりせず、しばらく右往左往することになりそうです。たぶん、内部統制と同じように、2、3年後には、会計士はみなIFRSの一夜漬けで苦労することになるのでしょう。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
企業内容等の開示に関する内閣府令及び有価証券の取引等の規制に関する内閣府令の改正に伴う上場制度の見直しについて(東京証券取引所)
「資本コストや株価を意識した経営」に関する「投資者の目線とギャップのある事例」等の公表について(東京証券取引所)
野村HD、顧客への犯罪リスクを半期報告書に追加-不祥事受け(ブルームバーグより)
株主総会基準日は有報の後に─株式市場の健全性向上に─(後編)(会計・監査ジャーナルより)
2025年3月期第2四半期決算短信の開示時刻動向について(東京証券取引所)
「倫理規則」の改正に関する公開草案の公表について(タックス・プランニング業務に関する規定)(日本公認会計士協会)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事