東芝粉飾事件における内部通報に焦点を当てた記事。
2段階で通報がなされたようです。
最初の通報は、工事進行基準・工事損失引当金案件に関するものでした。
「2014年末、金融庁の証券取引等監視委員会に、1通の内部通報が届いた。東芝のインフラ事業で、損益の計上をめぐって不正会計の疑いがあることを指摘していた。
監視委は15年2月、東芝から資料を取り寄せて通報内容を確認した。工事の進み具合に応じて売り上げや損益を計上する手続きで、利益水増しや損失先送りが疑われる部分がすぐに見つかった。」
「まず重大視されたのは、内部通報があったインフラ事業の中でも原子力などの重電部門だった。副会長になっていた佐々木則夫の出身母体だ。」
2つめの通報は、別部門の不正に関するものでした。これが決定的だったようです。
「一方、別の内部通報が監視委にもたらされた。西田の出身母体であるパソコン部門での不正の指摘だった。当時の役員は「社内にも通報窓口があったのに。これで東芝はお手上げになった」。不正疑惑は東芝の大半の事業に広がった。
第三者委の調べの過程で、現役社長だった田中久雄も不正に手を染めていたことが判明する。かつて西田のもとでパソコン事業の黒字化に関わった。パソコン部品を台湾の組み立てメーカーに売る際、一時的に大きな利益を出せる「バイセル取引」の活用は、その当時に始まった。これが後々、過大な利益の水増しにつながっていく。」
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