会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米シェール老舗チェサピーク破綻 コロナで原油安響く(日経より)

米シェール老舗チェサピーク破綻 コロナで原油安響く

米シェール開発大手のチェサピーク・エナジーという会社が、連邦破産法11条の適用を申請したという記事。

「3月末時点の負債総額は95億ドル(約1兆100億円)。法的整理によって約70億ドルの負債を削減する計画だ。ダグ・ローラー最高経営責任者(CEO)は同日の発表資料で「(法的整理によって)資本構造とビジネスをリセットし、財務の脆弱性を解消する」とコメントした。

同社は1989年に創業し、米南部オクラホマ州に本社を置くシェールガス開発の草分け的存在だ。近年は米国のシェールオイルの増産により主力の天然ガス価格が低迷し、経営不振に陥っていた。

2019年12月期の売上高は前の期比17%減の85億ドルとピークだった14年12月期の4割の水準まで減少した。原油安が重なった20年1~3月期は82億ドルの最終赤字となり、39億ドルの債務超過に陥った。」

シェールオイル関連企業の経営破綻が相次ぐ 原油価格低迷で 米(NHK)

「「チェサピーク」は、地下深い岩盤の層から取り出すシェールオイルや、シェールガスを生産するエネルギー関連企業で、30年以上前に創業した老舗の1つですが、積極的な設備投資や技術開発などで、負債は1兆円を超え厳しい経営が続いていました。

さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が急落したことから、多額の負債が重荷になり、資金繰りに行き詰まったものとみられます。」

こちらは、まさに新型コロナ倒産といえそうです。

シルク・ドゥ・ソレイユ経営破綻 会社更生手続きへ(日経)

「カナダのサーカス劇団、シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテイメント・グループは29日、カナダの破産法に基づき会社更生手続きに入ると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、3月以降に劇場での上演を停止していた。興行収入がなくなり、約9億ドル(約960億円)の債務返済が難しくなった。」
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