北海道のふらの農協が粉飾決算を行っていたという記事。
「・・・上川管内南富良野町で運営するポテトチップス工場で膨らんだ赤字を穴埋めしたり、主力作物であるタマネギの不作による不振を隠したりするためで、不正経理額は合計3億8700万円に上るという。このうち、タマネギ農家に12年度分として支払われるべき約1億2千万円が滞っており、7月中に支払う予定だ。」
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粉飾は担当常務主導 ふらの農協不正経理 告発制度機能せず(北海道新聞)
「上川管内南富良野町で運営するポテトチップス工場で膨らんだ赤字や、タマネギの不作による収入減を隠すため、10年度から同工場で使う原料のジャガイモ代金を次年度に回し、11年度から加工用タマネギ工場でも原料代金を少なく計上。また、加工品の代金も出荷前に売り上げに計上するなどして計2億6700万円の赤字を隠し、タマネギ農家への代金約1億2千万円を支払わなかった。
同農協は発覚後から職員への聞き取り調査をし、この常務にも5月下旬に話を聞いた。この常務は6年前から昨年まで、加工部門の販売と経理の責任者だった。現在は別の分野を担当しており、不正経理を1人で主導したことを認めているという。」
これでもまだよくわかりませんが、原料の仕入れの計上を徐々に遅らせていって、そのうちに資金繰りに行き詰まり、代金が払えなくなり、発覚したということでしょうか。そのほか、未出荷売上もあったようです。
「内部告発制度もあるが、機能しなかった。同農協幹部の一人は「販売と経理の2部門を1人で担当し、外部から検証できなかったことも問題」と話した。」
農協の監査はちょっと特殊なようです。
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農協で横領・詐欺71件 過去10年、公表は8件 宮崎(朝日)
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