会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

不妊治療仲介業者、1億円超所得隠し容疑 特捜部逮捕(朝日より)

最近の脱税関係の記事をいくつか紹介します。

不妊治療仲介業者、1億円超所得隠し容疑 特捜部逮捕

不妊治療の仲介をしている会社の役員が脱税容疑で逮捕されたという記事。

「海外での代理出産などの不妊治療の仲介をしている医療コーディネート会社「メディブリッジ」(東京都港区)が約1億1800万円の所得を隠し、3200万円を脱税したとして、東京地検特捜部は2日、同社役員の××××容疑者(41)を法人税法違反の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。

発表によると、××容疑者は2013年6月期までの2年間、同社の売り上げの一部を除外する手口で、同社の所得計約1億1800万円を隠し、法人税約3200万円を脱税した疑いがある。除外した大半は、客が同社に支払った費用だったという。」

ゴッドトレーディング:宝飾店2700万円脱税か(毎日)

こちらも売り上げを除外するという手口です。

「関係者によると、同社は米国のアーティストから宝飾品を直接買い付けて同区恵比寿西の店舗や新宿区の百貨店で販売している。××社長は恵比寿の店舗での売り上げのうち、クレジットカードや振り込みを除く現金売り上げの大半を申告から除外したり、架空の仕入れを計上したりして法人所得を圧縮。2014年8月期までの3年間で約1億1000万円の所得を隠し、法人税約2700万円を免れた疑いがある。」

相続脱税:社福法人名義通帳に1億円入出金 寄付偽装か(毎日)

こちらは、当サイトでも何回か取り上げた、社会福祉法人を利用した相続税脱税事件の続報です。

「複数の関係者や社福法人の内部文書によると、××容疑者は昨年9月、この社福法人を容疑者らに紹介した和歌山県議と一緒に理事に就任。翌10月に大阪市内に社福法人の事務所が開設され、社福法人名義の預金通帳と印鑑が理事会の承認なしに勝手につくられ、1億円が入金された。

その後、××容疑者が理事会などに諮ることもなく複数回に分けて1億円を出金。一度に約5000万円が出金された時もあったという。」

「寄付を装うための工作だった可能性もある」とのことです。

脱税容疑で税理士2人逮捕 業務禁止中に事務所名変更し営業 大阪地検特捜部(産経)

こちらは、税理士が、業務禁止処分中に名義を借りて税理士業務をやっていただけでなく、自分の所得も脱税していたという事件です。名義を貸していた税理士ともども逮捕されています。

「逮捕容疑は共謀し、A容疑者が懲戒処分を受けて税理士業を禁止されていた平成23年、事務所名を変更してB容疑者名義で営業を継続。同年から25年までにB容疑者名義で確定申告する方法で、架空の外注費を計上しA容疑者の所得約2億5900万円を隠すなどしたとしている。」

実質的にだれの所得なのかということも問題になりそうです。
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