会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

小林会長「社外役員拡充で取締役会強化を」未来投資会議(日経より)

小林会長「社外役員拡充で取締役会強化を」未来投資会議

政府の未来投資会議で、企業の取締役会強化や開示見直しについて議論されたという記事。

開示については...

四半期開示のあり方も論じる。」

「上場企業が開示する決算短信や有価証券報告書といった重複する決算情報の見直しも求める。現在は証券取引所のルールや法律ごとにそれぞれ開示を義務づけられているが、公開する情報の合理化を進めて企業側の負担を減らす。代わりに海外投資家らが重視するESG(環境、社会、ガバナンス)などの情報発信を手厚くするなど、中長期の企業価値向上に向けた建設的な対話につながる決算資料作りについても話し合う。」

会議資料が首相官邸のサイトに掲載されています。

未来投資会議(首相官邸)(再掲)

1月27日の会議の事務局資料(「これまでの議論の経緯と今後の検討の方向性」)を見ると、「思い切った長期投資と産業再編を促す企業関連制度改革」という項目で、「コーポレートガバナンス改革の更なる深化等」と「企業と投資家の建設的な対話を通じた中長期投資の促進等」を取り上げています。開示関係は後者に含まれています。

「②企業と投資家の建設的な対話を通じた中長期投資の促進等

・一体的開示について、記載事項の具体的な共通化の進め方を検討する。また、四半期開示等について、記載事項の整理・合理化等を検討する。

・ESG・無形資産投資等について、長期的な経営戦略に基づき投資の最適化を促すガバナンスの仕組みや経営者の投資判断と投資家の評価の在り方、情報提供のあり方等について検討する。

・株主総会における招集通知や議決権行使プロセスの電子化を進めるために必要な方策について検討する。また、企業が株主総会の日程や基準日を合理的かつ適切に設定するための環境整備について検討する。

・高速取引に係る必要な法制上の措置について検討する。

(以下省略)」

四半期については、中途半端に新たなルールを設けて簡素化するのではなく、任意の開示にする(半期のみ強制)ぐらいのことをやればいいと思うのですが。

未来投資会議 議員名簿(平成 28 年 11 月 10 日現在)(首相官邸)(PDFファイル)

でたらめまとめサイト問題のディー・エヌ・エーの会長がESGや開示を議論するというのも変な感じです。

会議における首相の発言が載っています。わざわざ四半期報告についてふれています。

平成29年1月27日未来投資会議

過度に短期的、投機的取引に陥ることなく中長期的な企業価値の向上を後押しする観点から、四半期報告を含め、企業情報開示の在り方を見直し、投資家が真に求める情報が効率的・効果的に開示されるようにしていきます。」
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