みずほフィナンシャルグループが、自己資本の充実のため海外から約1400億円の資本調達を実施するという記事。ケイマン諸島に設立した特別目的子会社が優先出資証券を発行するそうです。
この特別目的会社を仮に連結した場合には、(新しい基準によると)株主持分は増えずに、負債または少数株主持分(優先出資証券の性格による)が増えるだけです(特別目的会社が保有するみずほ株は連結では自己株式になるため)。記事でいっている「自己資本」とは何なのでしょうか。新会計基準でいう純資産なのか、株主持分なのか、あるいは銀行監督上の自己資本比率なのか、非常に紛らわしいところです。
海外特別目的子会社の設立及び優先出資証券の発行に関するお知らせ
優先出資証券の条件決定に関するお知らせ
会社のプレスリリースによると、この特別目的会社は連結し、優先出資証券は連結上は少数株主持分となるようです。ただし、米ドル建ての証券は年6.686%(ユーロ建ては5,02%)の配当を支払うことになっており、少数株主持分というよりは限りなく負債に近いという感じはします。
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