東日本大震災の復興事業を請け負った大手ゼネコンの複数の下請け企業が不正経理による裏金作りを行っていたという記事。その「大手ゼネコンの支店幹部らに提供する目的」とのことです。
「朝日新聞の取材で確認した税務調査内容などによると、裏金は少なくとも計1億6千万円にのぼる。」
「取材で確認できたのは、清水建設、安藤ハザマ、鹿島、大成建設(いずれも本社・東京)の幹部らへの提供を目的にした下請け企業の裏金作り。」
「朝日新聞が入手した資料や複数の関係者の証言などによると、裏金は主に、工事費の水増しによって作られ、ゼネコン幹部らへの現金提供やキャバクラでの過剰な接待費、海外旅行費などに充てられていた。」
これが本当なら明らかな不正経理ですから、名前が挙がったゼネコンの監査人はきちんと調べる必要があるでしょう。スーパーゼネコンにとってはごみのような金額かもしれませんが、幹部が関わっているとなると、金額的重要性は小さくても無視できないでしょう。
裏金といえば、関西電力の事件の余罪も出てきたようです。
元助役から約400万円分 関電子会社元社長、未報告(日経)
「関西電力の金品受領問題を巡り、同社は22日、子会社「KANSOテクノス(旧環境総合テクノス)」(大阪市)元社長の今井武氏が2003~12年に福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(死去)から商品券約400万円分を受領していたと発表した。今井氏から商品券を引き継いだ中山崇前社長や役員らは事案を認識していたが、金品受領問題を調査した第三者委員会に報告していなかった。」
金品受領の関電子会社、工事発注42億円 元助役側4社に(日経)
「KANSO社は土木建築を手掛ける会社で、森山氏が関係していた原発関連会社4社に、04~19年に計約42億1千万円の工事を発注していたことも明らかになった。KANSO社の前身の会社では元高浜町長の浜田倫三氏が1983年から死去した05年まで顧問を務めていた。
関電はこれらの工事発注を巡り、森山氏から便宜の依頼について「一切ない」と説明した。だが、金品受領問題を調べた同社の第三者委員会が20年3月に公表した報告書では、工事を発注した4社のうち1社については「森山氏の要求と発注に何らかの関係性があった可能性も疑われる」と指摘しており、関電の説明には疑問も残る。」
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