アイルランドの有力銀行Anglo Irish Bankで、経営者への8700万ユーロもの貸付金が明らかになったという記事。
2007年までの8年間にわたり、会長への貸付金を、決算日を挟んで一時的に別の銀行に付け替えて、決算書における開示を免れていたようです。
Mr. FitzPatrick had repeatedly transferred the loans out of Anglo Irish into a rival bank, Irish Nationwide, and back again over an eight-year period to 2007 to ensure they were not disclosed to shareholders in annual accounts, Anglo Irish said.
関連当事者取引の開示が不適切だったということになりますが、形式的には決算日現在貸付金が存在しなかったわけですから、認められるという考え方もあるかもしれません。
銀行は、この付け替えは法令には違反していないが、透明性の観点からは不適切であったと述べています。
“This transfer of loans did not breach banking or legal regulations,” the bank said in a statement. “It was, however, inappropriate from a transparency point of view.”
銀行のプレスリリース
かつて日本でも、住宅メーカーが子会社を通じて創業者に400億円も貸し付けしていたのに、開示ルールの不備により、まったく開示されていなかったという事件がありました。
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