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「てるみくらぶ」山田千賀子社長らを逮捕 2億円詐取の疑い 警視庁(産経より)

「てるみくらぶ」山田千賀子社長らを逮捕 2億円詐取の疑い 警視庁

破綻した旅行会社「てるみくらぶ」の社長が逮捕されたという記事。虚偽の決算書類を作成し、銀行から融資名目で現金をだまし取った詐欺容疑とのことです。元経理責任者も逮捕されています。

「逮捕容疑は、2人で共謀し、経営状態が良好であるように見せかけた決算書類を数回にわたり三井住友銀行に提出。融資名目で約2億円をだまし取ったとしている。山田容疑者は6日に都内で開かれた債権者集会で粉飾決算を認めていた。

破産開始申立書などによると、同社は平成26年9月期以降、慢性的な赤字が続いていたが、利益を水増ししたり支出を過小計上したりするなどの手口で、黒字に見せかける粉飾決算を繰り返していた。28年9月期では、決算書類上は1億2000万円の営業利益を計上したが、実際には50億円の営業損失を計上していた。」

「同社は、破綻直前まで「現金一括入金キャンペーン」とする広告を出したり、契約者に早期に旅行代金を支払うよう求めたりしており、資金繰りが悪化した“自転車操業”の状態だったとみられる。破綻により、同社は契約者ら約3万6000人に約100億円の負債を抱え、計8~9万人に影響が出たとされる。」

「てるみくらぶグループ」の債権者集会(11月6日開催)の模様を伝える記事。

てるみくらぶ山田社長、「嘘に嘘を重ねた」が「詐欺ではない」(東京商工リサーチ)

「 破産管財人は「格安航空会社の台頭や航空会社からの手数料収入の減少。航空機の小型化、訪日外国人旅行客の急増、大幅円安の影響などで格安の航空券の大量仕入れが難しくなった」とした上で、「売上を増やすため、赤字販売と認識しながら販売を継続した」と指摘した。

 また、「2013年4月に月次の粗利益がマイナスとなり、2014年9月期には債務超過に陥っていた」との調査結果も明らかにした。

 さらに、「2011年9月期と2012年9月期は売上を計上しない方法の逆粉飾決算を行い、2013年9月期からは費用の取り消しや架空利益の計上による粉飾決算を行っていた」と粉飾決算の手口を公表した。

 てるみくらぶの税務申告書上の2016年9月期の貸借対照表では、修正前は4億6,000万円の資産超過だったが、修正後は143億2,600万円の債務超過だった。」

てるみくらぶ、過去6年で総額3億1,000万円の配当(東京商工リサーチ)

「最大9万人の旅行申込者に被害を出した(株)てるみくらぶ(TSR企業コード:296263001、東京都)が、2011年9月期~2016年9月期の6年間で総額3億1,000万円を株主へ配当していたこと分かった。」

てるみくらぶ、さらに2億円詐取か 銀行に偽造請求書(朝日)

てるみくらぶ、社長報酬3千万円超 債務超過の状態でも(朝日)
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