会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

トーマツ、経営幹部に外部有識者 新たに3人 6月から(日経より)

トーマツ、経営幹部に外部有識者 新たに3人 6月から(記事冒頭のみ)

監査法人トーマツが、「ボード」に外部有識者を招くという記事。

「監査法人トーマツは6月、事業会社の取締役会に相当する「ボード」に企業経営に詳しい外部有識者を招く。外部の人材はこれまでも弁護士2人が参加していたが、新たに金融などの専門家を登用し、監査法人としてのガバナンス強化につなげる。」

「外部の人材を監査法人の運営に活用する動きは新日本やあずさ、PwCあらたなど大手監査法人で広がっている。」

外部の人を監査法人の経営に招く際には、特別の監視機関をつくってそこに入ってもらう方法と、既存の意思決定・監視機関に加わってもらう方法があると思われますが、トーマツの場合は、後者のようです。ただ、日経の見出しのように「経営幹部」とまでいえるのかどうか...。社外取締役に相当する役割ではないでしょうか。

ボードに外部有識者を招聘
監査品質の向上のため、経営意思決定機関であるボードの議論の透明性を高める
(トーマツ)

「当監査法人は、2015年12月より指名委員会等設置会社に倣った機関設計としています。今回招聘する外部有識者は、一般事業会社の取締役会に該当するボードのメンバーとして加わります。従来からの外部の監査委員(弁護士)に加え、今般、グローバル経営、金融市場、会計・財務等の経験・知見を有する外部有識者が参加することにより、ボードの議論の質と透明性をさらに高めます。また、いわゆる「監査法人のガバナンス・コード」への対応も踏まえ、経営執行機関に対する監督機能の強化、監査品質の向上を図ってまいります。」

トーマツのプレスリリースによれば、デロイト トーマツ合同会社に公益監督委員会を新設するそうです。監査法人の3人の外部有識者は、そのメンバーを兼任するとのことです。

他の法人の例として、新日本監査法人では...

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社外ガバナンス委員会というのをやめて、評議会(社員評議会から変更)の中に外部有識者を入れる形に変更しています(評議会の中に社外評議員のみで構成する公益委員会を設置)。
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