のれんの減損の金額が急増しているという記事。世界約36,600社を対象に調べたそうです。
「M&A(合併・買収)に絡む損失が急拡大している。2018年度は世界で約1550億ドル(16兆円強)と前年度比で66%増加し、08年の金融危機後で最大となった。」
「M&Aの割増代金を示し、損失のもととなる「のれん」は7兆ドル超に積み上がり、損失がさらに膨らむ恐れが否定しきれない。」
個別企業では、米GEが約220億ドル計上したほか、アイルランドのアラガン、スイスのシュ、ドイツのバイエルなど医薬品業界の大手も20億ドル前後を計上しているそうです。そのほか、中国でも中小規模の減損が多発しているとのことです。
ただし、のれんの残高に対する減損の比率は、2.8%弱で、08年度の6.6%強などと比べると低い水準だそうです。今のところ、償却処理するよりは小さな金額に収まっているといえます(償却する場合でも減損が不要になるわけではないので単純な比較はできませんが)。
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