会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

2倍の速度で進む円安、前回円高時に比べ関連倒産件数は3倍超(ロイターより)

2倍の速度で進む円安、前回円高時に比べ関連倒産件数は3倍超

円安の影響を取り上げた記事。今回の円安は急激で、為替変動による倒産件数が前回円高時より大幅に増えているそうです。

「企業倒産は円安でも円高でも起きる。前回、円高倒産が増加したのは08年から12年上半期にかけてだ。ドル/円は07年6月に124円を付けた後、11年10月には75円まで約4年で49円下落した。

当時は、円高によって輸出企業を中心に販売不振・受注減少が広がり、円高を原因とした関連倒産は累計で243件(帝国データバンクの集計、データ元は以下同じ)、負債総額は9兆0402億円に達した。

一方、今回の円安は12年11月半ばの80円付近から、足元では120円まで円安が進んでいる。変動幅は前回の円高よりも現時点ではやや小さいが、今回の特徴はスピードが速いことだ。2年で40円と前回の2倍近い急ピッチの円安進行となっている。

帝国データバンク東京支社情報部の内藤修氏は「円高でも円安でも倒産は発生するが、倒産が増えるのは為替変動が速い場合だ。企業に対応する時間がないためとみられる。為替の影響は通常、3─6カ月遅れて倒産に表れてくる。足元の円安による関連倒産は年明け以降、本格的に出てきそうだ」と警戒する。

今回の円安倒産は、負債総額でみれば累計で1兆9486億円とまだ小さく、1件当たりの負債総額は約45億円と円高倒産の372億円の8分の1以下だ。しかし、件数では、円安を原因とした企業倒産は13年が130件、今年が11月までで301件と急増。円高倒産がピークだったのは11年の85件であり、件数では3倍以上の規模となっている。」

帝国データバンクによる調査はこちら
円安倒産、3カ月連続で最多~ 2014年は300件突破で前年同期の2.7倍、全国44都道府県で判明 ~

「これまで景気回復を下支えしてきたこれら内需型の中小・零細企業への影響拡大が特に懸念される。」

麻生財務相「利益出してない企業は運が悪いか能力ない」(朝日)

「麻生太郎財務相は6日の長野県松本市内での街頭演説で、「この2年で株価は1万7千円まで上がった。円安にも振れた」と景気回復の実績を強調する中で、「その結果として企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ」と語った。麻生氏は3日の香川県内や5日の神奈川県内での演説でも同様の発言をしている。」

放言が止められない人のようです。
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