ライブドアの粉飾手口に関する比較的わかりやすい解説記事。
記事に書かれているように、取引を単純化すると、(ライブドア支配下の投資組合による)『現金買収』→(ライブドア・投資組合間の)『新株発行による株式交換』→(投資組合において生じた)『売却益の還流』という流れになります。
支配力基準により投資事業組合をライブドアの連結に含めた場合、一連の取引の中で、連結グループ外との取引は、外部の会社を(安い値段で)現金買収したという取引と、市場にライブドア株(つまり自社株)を(高い値段で)売却したという取引だけになります。
外部の会社を買収しても、それだけでは利益は生じません。また、自社株を売却しても、それは増資と同じですから、資本の部が増えるだけで利益計上はないはずです。それが、報道によれば全部で数十億円の利益が計上されたのですから、粉飾(連結範囲の関係で形式的には粉飾ではないとしても、財務諸表の読者に大きな誤解を与える悪質な操作)であるといわざるを得ないでしょう。
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