コーテクHD、今期最終34%減益 デリバティブで評価損(記事冒頭のみ)
コーエーテクモホールディングスの2023年3月期の連結純利益が前期比34%減となる見込みという記事。
「コーエーテクモホールディングスは30日、2023年3月期の連結純利益が前期比34%減の235億円になりそうだと発表した。従来予想は11%減の315億円だった。金融環境の変化によって保有するデリバティブ(金融派生商品)の評価損など営業外費用がふくらむ。」
第3四半期で、営業外費用にデリバティブ評価損126億円、有価証券償還損73億円を計上したそうです。
CFOが、余剰資金の運用のあり方について見直すと発言したそうですから、ヘッジ目的の取引ではなかったのでしょう(そもそもゲーム開発会社でデリバティブによって何かをヘッジというのはなさそう)。
どういう金融商品で運用してきたのか気になりますが、四半期短信をざっと見た限りでは、詳しい説明はないようです。
令和5年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(PDFファイル)
「営業外収支においては、戦略的にポートフォリオの組み替えを行ってきたものの、厳しい金融環境の変化の影響を受け、デリバティブ評価損を計上しました。」
前期(2022年3月期)の有報を見てみると、財務諸表注記(金融商品の状況に関する事項)で、
「余剰資金は高い利回りで運用することを目的として、株式、債券、デリバティブを組み込んだ複合金融商品への投資を行っております。」
とあります。デリバティブだけの取引はやっていないようです。
仕組債か何かを買わされていたのでしょうか。