米国におけるESG情報開示の在り方をめぐる議論を取り上げて分析した論文。全16ページです。
「本稿では,米国におけるESG情報開示の在り方をめぐる議論(特に強制開示の枠組みでどのように規制するか)を題材として,ESG情報の一貫性・比較可能性・信頼性等を確保するためにどのような規制案の選択肢がありえ,各規制手法にどのような利点及び課題が存在するかという点について包括的な検討を加えた。規制案の候補としては主にSD&A方式,Comply or Explain方式,既存の開示基準等をSECが承認する方式等が検討されているが,何れの方法についても克服するべき課題が多数みられるところである。」(要旨より)
最近の米SECや日本の動きについて...
「近時のSECによる気候変動に重点を置いた意見募集やわが国のコーポレートガバナンス・コード改訂案におけるTCFD等に依拠した気候変動開示の要求は妥当なもの」(同上)とのことです。
当サイトの関連記事(米SECのESG開示基準改訂案について)
その2(SEC意見募集に対する大企業のコメントについて)
日本でも、金融庁の金融審議会に、サステナビリティやガバナンスに関する開示の検討が諮問されました。たぶん、米国での議論などを参考にするのでしょう。
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