会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

税滞納22年ぶり増加 コロナ対応優先、督促減少―国税庁(時事より)

税滞納22年ぶり増加 コロナ対応優先、督促減少―国税庁

2020年度末の国税滞納残高が前年度比9.7%増の8286億円だったという記事。

「2020年度末の所得税や法人税、消費税などの国税滞納残高が前年度比9.7%増の8286億円だったことが5日、国税庁のまとめで分かった。増加は1998年度以来で22年ぶり。同庁は「新型コロナウイルス対策の納税猶予特例制度に関する事務を優先し、電話での督促や差し押さえなどの滞納整理業務を抑制したため」としている。」

国税庁広報資料

令和2年度租税滞納状況について(国税庁)(PDFファイル)

新規発生が、前年度比107.0%の5,916億円、整理済額が、同85.1%の5,184億円で、差し引き732億円の増となっています。うち消費税分が577億円です。消費税は所得がなくても納めなければならないというのが納税者にとってつらいところです。

とはいっても、「滞納整理中のものの額は、ピーク時(平成 10 年度)の約3割となっています」ということで、バブル崩壊のときには全く及ばないようです。

また、滞納の発生率も上がっていないそうです。

「令和2年度における滞納発生割合は、0.9%となっており、令和元年度から増減はありませんでした。

(注) 滞納発生割合とは、徴収決定済額(申告などにより課税されたものの額)に占める新規発生滞納額の割合をいいます。」
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