経済産業省・環境省・金融庁共催の「トランジション・ファイナンス環境整備検討会」(座長は伊藤 邦雄 一橋大学 CFO 教育センター長)(1月27日開催)の会議資料が公開されました。
そもそも何をやるのか...
「当検討会においては、着実な低炭素化・脱炭素化に向け、移行段階に必要な低炭素技術に対して、トランジション・ボンドまたはローンによる資金調達を行う際に、事業会社、証券会社、銀行、評価機関等が必要となるガイドラインを示すことを目的とし、主に、下記の事項について、検討を進める。
① ICMA 等の国際原則を踏まえたトランジション・ファイナンス基本指針の策定
② その他、トランジション・ファイナンスに関連する重要事項」(会議資料より)
「2020 年 12 月 9 日に国際資本市場協会(ICMA)が国際的なトランジション・ファイナンス原則を公表している。これを踏襲した国内向けのトランジション・ファイナンスの在り方を市場関係者等実務者向けに発信することが急務となっている。」(同上)
この「ICMAトランジション・ファイナンス・ハンドブック」の日本語版が資料として掲載されています。
経産省による「トランジション・ファイナンス基本指針骨子案」というのも示されています。これがたたき台なのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d3/549a34af2caf785ad89cc3c86586d7d2.png)
(基本方針骨子案より)
開示の話もところどころで出てくるようです。投資家がこういう社債を買う場合には、特別な情報提供が必要なのでしょう。
日本ハム、環境債100億円 新球場の設備導入に充当(日経)(記事冒頭のみ)