あらた監査法人には、テクニカル・コンピテンシー・センター(TCC)という組織があって、監査の分業を進めている、それにより、効率的かつ正確に監査業務を遂行できているという宣伝記事。
「TCCは、業務の標準化を視野に入れて立ち上げた組織です。...TCCではテンプレートやマニュアルを整備し、反復して運用することで業務の標準化を行っています。
2020年5月末時点で、10数名の公認会計士に加え、オーディットアシスタント(AA)約130名とテクニカルスペシャリスト(TS)約60名が、TCCに在籍しています。AAは、公認会計士などの資格を有しない業務補助者です。TSは、主にITスキルを有する技術者であり、テクノロジーを活用したデータ分析や監査業務でのツールの実装などを中心に担当します。AAやTSが実施した業務をTCCに在籍する公認会計士がレビューすることで、成果物の品質を担保できる体制になっています。
TCCが請け負う業務は、監査の受入れ段階から始まり、監査計画の立案、監査の実施、監査報告書の提出まで広く対象にしています。監査チームは、TCCへ依頼する業務をリクエストシステムを通じて事前に連絡し、作業担当者やスケジュールの相談をします。この相談は全てオンラインで行えており、現在のリモートワーク環境下でも業務が途絶えることはありません。このプロセスが入ることで、前倒しできる業務をTCCと連携して早い時期に実施するという意識が監査現場に芽生えるようになりました。
さらに、TCCは、監査手続をほぼ全ての被監査会社で同じやり方で行う勘定科目について担当する専門のスタッフを配置するため、準備を進めています。例えば、現金及び預金や借入金、純資産などの勘定科目です。これらの勘定科目は、長らく1年目の監査人が担当するものとされてきました。」
こういう分業を推進することにより、監査人の人材育成も変わるのだそうです。
「より複雑でリスクの高い領域を早い段階から経験することで、監査人としてのキャリア構築が早期化していくことも十分に考えられます。」
(クライアントから切り離され、1年目の監査人が担当するような作業をずっとやり続ける人がいるということでしょうか。)
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