平成24年度にコンプライアンス違反の倒産が200件にのぼったという記事。帝国データバンクの調査だそうです。
「平成24年度にコンプライアンス(法令順守)違反が原因で倒産した企業が、過去最高の200件に上ったことが民間信用調査会社「帝国データバンク」の調査で分かった。増加の背景には、違反企業に取引や融資の打ち切りなどの制裁を科す流れが強まっていることがある。」
経理関係では、粉飾、資金使途不明、脱税などがあります。
「違反の内訳は、建設業法や道路運送法など業界を規制する法令に違反した「業法違反」が60件でトップ。「粉飾決算」(57件)、「資金使途不正」(25件)が続いた。経営者や役員の逮捕後に倒産した事例も12件あった。業種では建設業が54件で最多。」
「コンプラ違反をめぐって昨年度は、粉飾決算が明らかになった軽金属鍛造業「ワシ興産」(東京)やテレビ通販会社「総通」(大阪)、脱税が発覚した「ソフトウエア興業」(東京)などが倒産。」
粉飾決算のために倒産したという面と、倒産しそうな会社だから倒産したという面の両方があるのでしょう。
特別企画 : 第9回コンプライアンス違反企業の倒産動向調査(帝国データバンク)
「2009年12月に施行された「中小企業金融円滑化法」の利用で、金融機関にリスケを要請する際に過去の粉飾決算が判明し、金融機関からの支援を得られず倒産した企業があったことも全体の倒産件数を押し上げている一つの要因となっている。」
金融機関からすれば、粉飾決算で債権者(金融機関)をだましていた会社を支援する理由はないということでしょうか。
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