オリンパスが、粉飾決算で損害を受けた投資家からの訴訟において、376億円の損害賠償請求に対し最大110億円を支払うことで和解したという記事。
「376億円の損害賠償請求は、2012年6月付および13年6月付に提起された訴訟の合計額で、13年4―9月期に訴訟引当金170億円を計上済み。このうち60億円はテルモ・・・との和解に充てており、残る110億円を今回の支払いに充てるため、今期の業績予想に影響はない。これにより、同社が引き当て済みの訴訟はすべて和解が成立した。
一方で、オリンパスに対しては、14年4月に国内の信託銀行6行が提起した279億円など、計490億円の損害賠償請求が残っている。オリンパスによると、残る損害賠償請求に対する引き当ては未定。」
他に引き当てしていなければ、これで引当金は使い果たしてしまったことになります。残りの訴訟については、どうするのでしょうか。
損害賠償請求訴訟の和解成立に関するお知らせ(オリンパス)(PDFファイル)
「平成 25 年 11 月8日付適時開示「第2四半期累計連結予想と業績の差異、通期連結業績予想の修正および特別損失の計上に関するお知らせ」でお知らせした訴訟損失引当金 170 億円のうち 110 億円が本件訴訟に係る損失に対する引当金ですので、本件和解による業績への影響はございません。
なお、上記の訴訟損失引当金 170 億円のうち 60 億円については平成 25 年 11 月 18 日付適時開示「和解による訴訟の解決に関するお知らせ」でお知らせした訴訟の和解金に係るものであるため、訴訟損失引当金 170 億円の引当て対象となった訴訟については今回をもって全て和解が成立しました。」
Olympus settles with investors(economia)
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