会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

中国で相次ぐIPO不正、証券監督当局が厳罰強化(東洋経済より)

中国で相次ぐIPO不正、証券監督当局が厳罰強化
悪質企業は向こう3年間、再申請を受理せず


中国の証券監督当局が、新規株式公開(IPO)に対する調査を強化しているという記事。調査の実施状況を最近発表したのだそうです。

「4月24日、証監会(中国証券監督管理委員会)はIPOを申請した企業に対する立ち入り検査の最新状況を公表した。それによれば、2019年6月から2回に分けて86社に立ち入り検査を実施し、これまでに84社の検査を完了、そのうち30社がIPO申請を取り下げた

なかでも悪質だった1社に対し、証監会はIPO申請の審査を打ち切っただけでなく、税務当局に通報して査察処分とし、さらに向こう3年間 IPOの再申請を受理しないと通告した。この企業は帳簿上の取引先の名称、取引の内容、金額などを大量に改ざんしていたほか、関連先との資金のやりとりを隠すなど、会計や内部統制に深刻な問題が見つかった。」

「証監会は上場企業の質の向上を図るため、IPOを申請した企業への立ち入り検査制度を3年余り前に立ち上げた。すでに累計200社近くに検査を実施し、悪質なケースでは当該企業および主幹事会社に対して行政処分や社名公表などの厳しい措置を取っている。」

上場後に発覚した不正会計・不正開示を調べるだけでなく、投資家が不測の損害を被らないよう、上場前に厳しく検査するようです。

監査事務所や証券会社まかせではあぶないということでしょうか。
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