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伊丹の学校法人、補助金5億円を過大受給 こども園と幼稚園、同じ教員の人件費を重複して申請(神戸新聞より)

伊丹の学校法人、補助金5億円を過大受給 こども園と幼稚園、同じ教員の人件費を重複して申請

認定こども園と幼稚園を運営する「西伊丹学園」という学校法人が、補助金など計約5億円を過大に受け取っていたという記事。兵庫県と伊丹市が記者会見で発表したそうです。

「県などによると、同法人は同じ建物内でこども園(定員170人)と幼稚園(同400人)を運営。3~5歳児(1年次5クラス)について、こども園と幼稚園の児童を同一のクラスで教育・保育を実施していたにもかかわらず、施設ごとに教員がいると県や市に報告し、職員配置数などに応じて支給される施設型給付費や補助金を過大に受給していた。

県と市は、こども園制度が開始した2015年度から21年度までの7年間で、過大に支給した金額を計5億2千万円と算定。利息などの加算金を含め計約6億1800万円の返還を法人側に請求し、今月13日までに全額が返還されたという。」

「法令に基づく監査や配置状況の確認などで県と市の情報共有が行われておらず、職員の兼務に気づけなかったという。」

記事の見出しのとおり、同じ人件費に対して、こども園と幼稚園、それぞれとして、補助金を受け取っていたということになります。

認定こども園概要(内閣府)

「教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。」

「認定こども園に関する事務については、内閣府子ども・子育て本部で一元的に対応します。なお、学校教育法上に位置づけられている幼稚園について文部科学省、児童福祉法上に位置づけられている保育所について厚生労働省と各種法体系の連携を図っていきます。」

「「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」において、地方自治体の関係機関の連携協力が義務付けられています。」

幼稚園、保育所、こども園は、それぞれ所管している役所が違うので、こういうことも起きるのでしょう。

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