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株式会社日本取引所グループの 「最近の新規公開を巡る問題と対応について」に関して(日本公認会計士協会

株式会社日本取引所グループの 「最近の新規公開を巡る問題と対応について」に関して

日本公認会計士協会は、「株式会社日本取引所グループの「最近の新規公開を巡る問題と対応について」に関して」という会員あての通知を出しました(2015年4月2日付)。

日本取引所グループから公表された「最近の新規公開を巡る問題と対応について」を受けて、以下のような呼びかけを行っています。

「当協会としては、資本市場の信頼性確保のためには、関係者が協力して対応することが重要であり、その中で公認会計士が役割を果たすためには、より深度ある監査の実施が必要であると認識しております。

つきましては、新規公開の業務に関与(又は関与を予定)されている会員各位におかれましては、特に「①新規公開会社の経営者による不適切な取引への対応」について、適切な監査の実施や不正リスク対応基準への対応を含めて、引き続き適切にご対応いただけますようお願いいたします。」

日本取引所自主規制法人(理事長は金融庁長官から天下った人)と東証からの要請ですから、無視するわけにはいきません。「引き続き」という箇所が協会のせめてもの抵抗でしょうか。

業績の安定しない新規公開会社のリスクが高いことはたしかであり、これを機会に、各監査法人で審査やレビューを強化するのはよいことかもしれません。

また、大王製紙の例を挙げるまでもなく、「経営者による不適切な取引」は新規公開会社だけの問題ではなく、どの会社の監査でも要注意事項なのでは・・・。

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