韓国検察が韓国ロッテグループの会長の逮捕状を裁判所に請求したという記事。横領や背任の容疑があるそうです。
「韓国検察によると、昭夫氏にかけられた横領や背任による不正金額は約1750億ウォン(約160億円)。内訳は横領が約500億ウォン、背任が約1250億ウォンだ。横領は兄の辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)氏ら創業家3人が不当に得た報酬が該当。背任はグループ会社をATMメーカーに資本参加させて生じた損失などを含む。昭夫氏にはロッテ建設の裏金づくりに関与した横領の疑いもあったが、その分は不正金額に含んでいない。」
裏金作りは違法性が高そうですが、報酬や出資は、正当なものと不正なものとを区別するのは、簡単ではないでしょう。
金額的には、日本の大王製紙の事件より少し多いぐらいの不正規模ですが、たぶんそれよりは複雑な取引なのでしょう。
不正発覚はお家騒動が背景にあるそうです。
「ロッテは創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)氏の長男・宏之氏と次男の昭夫氏が経営権を争う「お家騒動」の過程で内部情報が流出し、今回の検察捜査を招いたとの見方が出ている。
昭夫氏だけでなく、武雄氏は内縁関係の女性や娘に株式を不法に贈与した脱税の疑い、宏之氏には韓国のグループ会社から不法に報酬を得た横領の疑いがある。」
ファミリー全体でやりたい放題をやっていた感じです。
検察が韓国ロッテ会長の逮捕状請求 創業者らは在宅起訴へ(朝鮮日報)
「辛東彬氏は自身を含む創業者一族を韓国または日本のグループ会社の取締役にすることで、何の仕事もせず、数百億ウォン(数十億円)台の給与を受け取った疑いがもたれている。
また、グループ会社間で不当な資産取引を行ったり、創業家が関係する企業に仕事を回したりするなど1000億ウォン台の背任も疑われている。ロッテケミカルの訴訟詐欺やロッテ建設の裏金作り、ロッテホームショッピングの政官界への贈賄を指示したか黙認した疑いもある。」
監査人が関連当事者取引を見ていたはずですが...。
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