会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ERNST & YOUNG SETTLES AKAI CASE

ERNST & YOUNG SETTLES AKAI CASE(登録が必要な場合あり)

世界的な会計事務所Ernst & Youngが、粉飾事件を起こした香港の企業Akai Holdings(日本の赤井電機を買収して社名変更した会社のようです)の監査に関連して、「相当大きな額の支払」(金額は伏せられている)を同社の清算人に対し行うことを、合意したという記事。

「Ernst & Young on Wednesday agreed to make an undisclosed “substantial payment” to liquidators of Hong Kong’s biggest ever bankruptcy, after admitting that certain audit documents produced were no longer reliable.」

E&Yは、あるパートナー(当時の監査マネージャー)の行動により、監査調書の一部が依拠することができない(要するに改ざんされていた)ことが内部調査で判明したため、このパートナーを停職処分にしています。

「The accountancy firm on Wednesday expressed “dismay over the unexpected circumstances” and suspended a partner, who was the Akai’s audit manager at that time after an internal investigation determined that “certain documents” could no longer be relied on due to the partner’s actions in early 2000.」

こういう事件(たぶんエンロン事件が代表だと思います)があるためか、監査実務では、監査調書の整理期間(日本基準では60日)後の、調書の変更が厳しく制限されるようになっています。大きな迷惑です。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「会計監査・保証業務」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事