国産ジェット旅客機「MSJ」の開発中止、三菱重工が正式発表…採算合わず撤退か
三菱重工業が、ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を中止すると発表したという記事。
「開発に1兆円規模を投じてきたが、さらに数千億円かかる見通しで、続けても採算が合わないと判断したとみられる。
中止の理由として、〈1〉開発長期化によって技術の見直しが必要、〈2〉海外のパートナーの協力確保が困難、〈3〉市場規模が不透明、〈4〉「型式証明」の取得に巨額の資金が必要――を挙げ、「事業性が見通せない」と結論づけた。」
「国からも研究費として、約500億円の支援を受けていた。」
納税者としては、この500億円をかえしてほしい。
会社は、四半期の決算説明の中でこっそり発表したようです。
(三菱重工業決算説明資料より)
当社 SpaceJet 開発活動の中止に関するお知らせ(三菱重工業)(PDFファイル)(適時開示)
「本件に伴う当社業績への影響は連結、個別とも軽微です。」
「事業性見いだせず」 スペースジェット開発中止に三菱重工社長(産経)
「泉沢清次社長は同日の記者会見で「誠に残念だ。機体を納入できずに申し訳ない」と述べたほか、開発中止に至った理由を「再開するに足る事業性を見いだすことができなかった」と説明した。」
「当初1500億円としていた開発費は1兆円規模に膨らんだ。20年3月期にはMSJ関連の資産などを対象に1224億円の減損損失を計上することなどにより、減損は「一巡している」(三菱重工)という。日本の航空機産業を育成する官民肝煎りのプロジェクトとして経済産業省も500億円を支援していた。」
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