第50回金融審議会総会・第38回金融分科会合同会合 議事次第
9月30日(13時30分~)に開催予定の金融審議会総会・金融分科会合同会合の会議資料が公開されました。
そのうち、開示関係の資料より(四半期開示見直しなど)。
四半期開示一本化というキャッチフレーズですが、この資料の上では、一本化(金商法開示の廃止)は第1四半期と第3四半期だけのようです。
そうすると、第2四半期の金商法開示はどうなるかですが、「半期報告書に対する監査法人の保証のあり方」とあるので、半期報告の制度に移行するということでしょうか。そうすると、現行の半期報告書(財務諸表は中間財務諸表で、その保証は中間監査)の制度のままでよいのかという論点が考えられます。わざわざ、「保証」に焦点を当てているので、中間監査を廃止(四半期レビュー基準と一本化)する方向でしょうか。
第1四半期と第3四半期は、これをみると、一本化だけでなく、決算短信義務付けの要否から議論することになっています。開示内容も含めて、任意化の方向なのでしょうか。規模に応じて義務化するという考え方もあり得るのでしょう。逆に、四半期報告書でしか開示されなかった事項まで、短信で開示すべきという意見も、今までのディスクロージャー・ワーキンググループではありました。
四半期決算短信のレビューについては、外野から見て、実務スケジュール的に無理ではないかと思われますが、実際に実務をやっている人の意見も聴きたいところです。
再開後のディスクロージャーワーキング・グループの第1回が10月5日に開催されるそうです。
金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」(第1回)の開催について
(補足)
企業の財務に関係しそうな事項としては、「不動産担保によらない成長資金の提供」ということで、事業成長担保権(仮称)についてもふれています。