中堅ゼネコンの真柄建設で、工事原価を他の工事に付け替えるなど不正な会計処理が判明したという記事。
「真柄建設によると、大阪支店が受注した建築工事について9月末時点で、本来完成工事に計上されるはずの原価が進行中の工事に付け替えられた分で約8億5000万円、計上されるべきなのにされていない工事原価が約3億5000万円に上ることが分かったという。」
IHIでは工事進行基準における総原価の見積りが問題となりましたが、こちらのケースではそうした難しい見積りが絡んだ不正ではなく、単純な工事間の原価付け替えや工事原価の計上もれだったようです。ちなみに、決算短信を見ると大きな工事には工事進行基準を適用しており、もし工事進行基準を適用している未成工事への原価付け替えがあったとすると、完成工事高も前倒し計上になってしまいます。
また、2007年3月期の営業利益が約14億円ですから、(まだ過年度分かどうかはわかりませんが)合計で12億円(=8億5000万円+3億5000万円)というのは、会社にとっては大きな金額です。
業績に影響を与える事象の発生
並びに第66 期半期報告書提出遅延について(PDFファイル)
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