生保の代理店が企業向け保険で多数の不正契約を結んでいた問題で、税理士や会計士が、自らも企業名義を装って保険料を振り込み、代理店側から手数料を受け取っていたという記事。
「一連の不正契約については、代理店を率いて主導的な役割を果たしていた金融会社「信和総合リース」(東京都千代田区、08年12月に破産)に、日本税理士会連合会の前会長(79)ら少なくとも全国13人の税理士や公認会計士が、金利4.5~15.5%で5千万~23億4千万円を貸し付けたり出資したりしていたことが朝日新聞の取材で明らかになっていたが、不正契約への税理士らの関与が判明したのは初めて。
朝日新聞が入手した信和総合リースの内部資料によると、13人のうち西日本の税理士が代表を務める会計事務所は08年2月、20社の企業名義で計6500万円をアクサ生命保険の銀行口座に振り込んでいた。その後、信和側から6500万円と、「事務手数料」としてその3%を受け取る契約だったとされ、信和総合リースの元社員は「契約通りに資金がやりとりされた」と証言した。」
代理店は架空契約で生保から販売手数料を得ていたわけですが、架空契約でも保険料はしばらく支払わなければならない(記事によれば3年間程度で解約)ので、 その資金調達に金融会社や税理士・会計士がかかわっていた、さらには不正行為そのものにも手を染めていたということのようです。
最近の「その他不正」カテゴリーもっと見る
元裁判官と東証元社員 金融商品取引法違反の罪で在宅起訴(NHKより)
金融庁出向中の裁判官、インサイダー取引容疑で特捜部に告発…東証社員も金商法違反容疑で(読売より)
「山口組トップ・司忍を名乗り、顧客企業を脅した」三菱UFJ銀行の“京大卒”副支店長が脅迫容疑で逮捕〈事件はなぜ公表されなかったのか?〉(文春オンラインより)
府営住宅の一室にペーパー会社、「マネロン」に悪用か 中国籍と日本人の会社役員を容疑で再逮捕(京都新聞より)
風俗店を許可なく内偵調査、虚偽の報告書作成 名古屋国税局の幹部を訓告処分(中日新聞より)
地区連銀元幹部がインサイダー取引 監督情報で金融株取引―米司法省(時事より)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事