アウトソーシング(東証1部)が、2021年1~9月期の四半期報告書の提出を再延期するという記事。
子会社17社で不正会計が見つかったそうです。
「アウトソーシングテクノロジー(東京・千代田)の上場準備の過程で、不適切な会計処理の疑いがあることが判明、グループ4社を調査していた。調査委から28日受け取った報告書で不適切会計をしていたのが17社に広がり、監査に時間がかかっている。
デジタル・フォレンジックの結果、不適切会計の疑いをもたれるメールが900件超検出された。メールの精査やアンケートの結果、売り上げの架空計上や早期計上、仕掛品の過大計上、費用の繰り延べなどが発覚した見つかった。
調査報告では2016年~21年の間に売上高が累計で9億5100万円減少、営業利益が2億7700万円減少する。別途19年と20年については減損損失が1億~9億円指摘されている。21年に関しては売上高が1億円強、営業利益が4億円弱増える見通し。」
調査報告書によると、子会社が200社超あるそうです。(それこそ、AIに分析してもらわないと追いつかないかもしれません。)
不正金額はそれほど大きくありませんが、手口が盛りだくさんなようです。
2021 年 12 月期第3四半期報告書の提出期限延長(再延長)に係る承認申請書提出に関するお知らせ(アウトソーシング)(PDFファイル) (その後の開示によれば延長の承認を受けたそうです。)
(上記プレスリリースより)
これらのうち、バーター取引に関しては判断が難しいかもしれません(相互にサービス提供はなされているのでは?)。
調査委員会調査報告書の受領に関するお知らせ(アウトソーシング)(PDFファイル)
調査のきっかけは、監査法人トーマツへの内部通報だったそうです。
(上記調査報告書より)
調査にはKPMGが加わっています。
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