東京都内のタクシー会社が香港に設立したダミー会社を悪用して、厚生年金保険料を低く抑えていたという記事。
「厚労省によると、タクシー会社の事業主は、香港に別法人を設立。従業員は都内の会社に採用された後、香港の会社に転籍し、そこから都内の会社に出向している形をとり、両方の会社から給与が支払われていた。
従業員は香港の会社に勤務実態はなく、厚生年金が適用される都内の会社から支払われた給与は、職種や勤続年数にかかわらず一律15万円程度と、給与額に応じて納める保険料が著しく低く抑えられる“保険料逃れ”の状態だった。」
法人税は利益がなければかかりませんが、厚生年金保険料(会社負担分)は人を雇っていれば必ず発生するので、不正のインセンティブが大きいのでしょう。それにしても、従業員は、今、保険料の従業員負担分を免れることができても、将来もらえる年金が減ることになり、老後が大変になります。従業員軽視のひどい会社です。
「同社は指摘に応じて保険料を分割納付しており「(保険料逃れの方法は)社会保険労務士に提案された」と話しているという。」
士業のモラルが問われます。
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