グノシーの新規上場を取り上げた記事。
「2012年11月設立のグノシーは、ダウンロード数は850万を超え、わずか2年半で上場にこぎ着けた。想定時価総額は、300億円を超える大型案件である。
ところが、ここにきて「本当にその株価で大丈夫なのか」という懸念が投資家に広がっている。
そもそも、グノシーはこれまで赤字。15年5月期決算こそ、売上高30億円、純利益500万円を見込むが、それでも予想PER(株価収益率)は5000倍と市場より桁違いに高い。」
主幹事がgumiと同じ野村証券であることも注目されているそうです。報酬形態が外資型になっているという点が面白いと思いました。
「野村の審査が甘くなったのには、構造的な要因がある。
まず、新規上場で得られる証券会社の報酬は、時価総額が大きければ大きいほど高くなる。gumiの場合、野村は推定で約20億円の引受手数料を得ており、大型案件になればなるほどうまみが多い。
しかも、最近は外資系金融マンのように近視眼的に利益を求める傾向を強めている。というのも、野村は米リーマン・ブラザーズの海外部門買収を機に、09年から、終身雇用契約か年間契約か、雇用形態を選べる制度を導入。新規上場に関わる部署は、年間契約型の人材が主になって働いている。
年間契約型は、業績連動がよりはっきりとした報酬体系となっており、「一般社員(A型)が30代で年収1200万~1600万円程度なのに、契約社員(C型)は30歳でも2000万円を超えるケースがある」(野村組合関係者)。目先の利益を追いがちで、無理のある案件でも進めてしまうリスクが高まっているというのだ。」
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