最近の監査人交代事例です(2024年5月27日発表分)。
1.ニレコ(東証スタンダード)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→アーク有限責任監査法人、の交代です。
「監査継続年数が長期にわたっており、監査環境の変化により監査報酬が増加傾向にあることなどの観点から、新たな視点での監査を期待し、当社の事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性を総合的に検討した結果」とのことです。
現監査人の就任年は、1989 年です。
2.巴コーポレーション(東証スタンダード)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→仰星監査法人、の交代です。
「当社の会計監査人である EY 新日本有限責任監査法人は、令和 6 年 6 月 27 日開催予定の第 92 回定時株主総会終結の時をもって任期満了になること、また、監査継続年数が 60 年と長期にわたっており、新たな視点での監査が必要な時期であることから、同監査法人を含め複数の監査法人を対象として検討してまいりました結果、上記3の理由により、新たな会計監査人として、仰星監査法人を選任する議案の内容を決定したものであります。」
仰星を選んだ理由は...
「当社の監査等委員会が仰星監査法人を会計監査人の候補者として選任した理由は、会計監査人の変更により、新たな視点での監査が期待できることや、当社の事業規模に見合った機動的な監査が期待できることに加え、会計監査人として要求される専門性、独立性、品質管理体制及び監査報酬等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、昭和 39 年とされていますが、「昭和 39 年以前につきましては、調査が著しく困難であったため、当社において調査可能な範囲の情報であり、実際の就任年月日は上記以前の可能性があります」とのことです。
3.東京産業(東証プライム)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→東光監査法人、の交代です。
不正会計問題が背景にあるようです。
「当社は 2024 年4月 15 日付で 2022 年3月期第1四半期以降の有価証券報告書及び四半期報告書の訂正報告書を提出し、その状況において、あずさ監査法人からは継続して監査を実施するためには更なる監査リソースが必要との申し出があったことを受け、当社の事業規模に適した監査対応と監査報酬の相当性等を踏まえ、新たな会計監査人候補先を検討するとともに、あずさ監査法人と合意の上、監査契約を継続しないことと致しました。
新たな会計監査人として東光監査法人を候補者とした理由は、新たな視点での監査が期待できるということに加え、当社の事業規模に適した監査対応の観点にて検討を行い、専門性、独立性、品質管理体制及び監査実績等を総合的に勘案した結果、適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2014 年です。
4.ヒロタグループホールディングス(名証ネクスト)
会計監査人等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
監査法人ハイビスカス→監査法人クレア、の交代です。
交代理由。
現監査人の就任年は、2018年です。