会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日本人が知らない「ネイマールが脱税」の真相(東洋経済より)

日本人が知らない「ネイマールが脱税」の真相
バルセロナとサントスの間でカネが消えた


ネイマールの脱税(まだ疑惑の段階ですが)の手口を解説した記事。

「スペインの主要メディアが一斉に報じたところによると、事の発端はブラジルでネイマールが所属していたチーム、サントスFCからバルセロナに移籍する際に、その移籍金が実際よりも過少に申告されていたことだという。

バルセロナが移籍金として支払った金額は、公式な発表では5710万ユーロ(65億7000万円)ということだった。その内訳はネイマールの家族に4000万ユーロ(46億円)、そしてサントスに1710万ユーロ(19億7000万円)。しかし、検察は実際に支払われた金額はおよそ8300万ユーロ(95億5000万円)だと見ているのだ。すなわち、その差額2590万ユーロ(29億8000万円)が申告されていないことになる。

この差額について、バルセロナはサントスの協力を得て、4つに契約を分割して支払ったと検察は見ているという。そのひとつは正式契約で、残りの3つは融資金の提供といった形で偽った契約になっているというのだ。」

実質で判断すべきなのかもしれませんが、形式上借り入れとして受け取ったカネを所得だというのは、結構難しいような気もしますが...。

なお、記事によれば、この脱税をあばいたのは、ネイマールに経済的援助を行ってきた投資ファンドだそうです。契約金の40%を報酬としてもらうという契約でしたが、表面上の移籍金が低すぎると考えて、調べたとのことです。

本人だけでなく、その両親、移籍金を支払ったバルセロナやその前会長、移籍金の一部を受け取ったサントスやその前会長も告発されているそうです。
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