ITbookホールディングス株式会社における有価証券報告書等の虚偽記載に係る課徴金納付命令勧告について
金融庁の証券取引等監視委員会は、ITbookホールディングス株式会社における金融商品取引法に基づく開示規制の違反について検査した結果、法令違反の事実が認められたとして、課徴金納付命令発出の勧告を、2024年1月23日付で行いました。
「投資有価証券の過大計上及び売上の過大計上等の不適正な会計処理を行った」結果、「重要な事項につき虚偽の記載」がある有価証券報告書及び四半期報告書を提出したとされています。
対象は、令和2年9月第2四半期四半期報告書、令和2年12月第3四半期四半期報告書、令和3年3月期有価証券報告書、令和3年9月第2四半期四半期報告書、令和3年12月第3四半期四半期報告書です。
そのほか、重要な事項につき虚偽の記載がある有価証券報告書や四半期報告書を組込情報とする有価証券届出書についても指摘しています。
令和3年3月期有報について影響額を見てみると...
純資産への影響は、令和3年12月第3四半期で、約6億5千万円です(「連結純資産額が1,647,012千円であるところを2,298,930千円と記載」)。
勧告された課徴金は、1億929万円です。有価証券届出書の虚偽記載もあるため、比較的大きな金額となっているようです。
証券取引等監視委員会による課徴金納付命令の勧告および特別損失発生についてのお知らせ(I T b o o k ホ ー ル デ ィ ン グ ス)(PDFファイル)
2023年8月に訂正報告書を提出し、調査報告書も公表しています。
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