マレーシア元首相ナジブ被告に禁錮12年 「1MDB」汚職
次期総選挙出馬できず、即日収監
(少し古くなってしまいましたが)当サイトでも何回か取り上げたマレーシアの政府系ファンド「1MDB」の不正資金流出事件の裁判で、元首相の禁固刑と罰金が確定し、収監されたという記事。
「ナジブ氏は2009~18年の首相在任中、45億ドル(約6170億円)を超える資金が不正に流出した1MDB事件に関与したとして首相辞任後に計42の罪で起訴された。
クアラルンプール高等裁判所(一審)は20年7月、このうち1MDBの元子会社「SRCインターナショナル」を舞台とした権力乱用や背任、マネーロンダリング(資金洗浄)の7つの罪について、禁錮12年と2億1千万リンギの罰金とする有罪判決をくだした。
上訴裁判所も21年12月、一審判決を支持し、ナジブ被告側の控訴を棄却。ナジブ氏側が連邦裁に控訴していた。」
ファンドにかかわっていた金融機関も大きな和解金を支払っています。
「1MDBの資金調達に関わり、巨額の手数料収入を得ていた米金融大手ゴールドマン・サックスもマレーシア政府に追及され、和解のため39億ドルを支払った。」
監査人だったデロイトも80百万ドル支払ったほか、KPMGとも和解交渉をしているという話も報道されていました。
ところで、日本の元首相(東京五輪組織委員会会長だった)はどうなるのでしょう。
東京五輪汚職事件の関係で参考人として聴取を受けたという報道もあります。病気見舞い名目で200万円受け取っていたことも報じられています。
マレーシアに政府・企業の清潔度で劣ることのないよう、しっかり調べてほしいものです。