連結子会社の元社員がシステムを不正に操作し、たな卸資産の一部を窃取し、これを社外に転売し不正に利益を着服していたというミネルヴァ・ホールディングス(ジャスダック上場)のプレスリリース。
「平成 23 年8月1日、子会社であるナチュラム・イーコマース株式会社において、在庫の入出庫確認を行っていたところ不可解な動きがあるという報告を受け、社内調査を進めたところ、当該社員が平成 18 年 1 月から平成 23 年 7 月にかけて、入荷データ及び在庫データを改竄し、約145,000 千円の商品を窃取していた事が判明いたしました。 」
2011年1月期の売上が約66億円(連結純利益▲2.7億円)ですから、(1年だけの不正ではないので単純には比較できませんが)145百万円の不正というのは大きな金額です。
不正の手口は発表資料だけではわかりませんが、「入荷データ及び在庫データを改竄」ということなので、在庫管理システム上の入荷データと会計上の仕入れが不整合になっていて、システムに載らない在庫やその出荷があったというようなことなのでしょうか。あるいは、会計上の仕入れ自体を簿外にする手口(この場合は簿外の買掛債務があることになる)もあり得ます。
いずれにしても、「社内調査委員会による調査結果報告書がまとまり次第、ご報告いたします」とのことなので、その報告書で確認しましょう。
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