大手広告会社「アサツーディ・ケイ」の元社員らが、ビデオ制作の架空発注で同社から約3億2400万円を詐取したとして、詐欺容疑で逮捕されたという記事。
「捜査2課の調べでは、加来容疑者らは、冨岡容疑者の会社がアサツーに、人気バンドのプロモーションビデオの制作を依頼したように装い、金を詐取することを計画。01年5月~7月、加来容疑者がアサツー社内で虚偽の稟議(りん・ぎ)書を作ったうえ、同社から外注業者に計約3億2400万円を支払わせ、詐取した疑い。
外注業者に支払われた金は、村崎容疑者が社長を務めていたタレント派遣会社を経由し、冨岡容疑者の会社に流れていたという。」
(加来容疑者はアサツーの元社員、富岡容疑者は広告企画制作会社の社長)
架空の受注を計上し、それに基づいて架空の経費を支払ったという不正です。経費だけ偽装すればもっと簡単ですが、案件ごとの予算管理がなされていて、受注がないのに支払だけ生じることのない仕組みにはなっていたのでしょう。しかし、受注を偽装されてしまえば、そういったコントロールも不十分なものになります。
3億2400万円詐欺、広告代理店元社員ら逮捕
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