東証1部上場のTATERUが、日経新聞の報じた顧客の預金残高データの改ざんについて、コメントを発表したという記事。
「報道によると、TATERUの従業員が顧客から提供を受けた預金残高データを改ざんし、実際より多く見せて西京銀行に提出し、融資審査を通りやすくしていたとのこと。これに対しTATERUは「誠に遺憾ながら、そのような事実があった」として改ざんがあったことを認めた。」
「ほかに同様の改ざんが行われていたかについては、現在引き続き社内で調査しているとのこと。調査結果については判明次第公表するとしている。」
もし、こういう不正が社内でまん延しているとしたら、今後この会社の物件への金融機関の融資は難しくなるのでは。
また、虚偽の書類で融資を行いそうになった銀行側も、調べるべきでしょう。
アパート融資資料改ざん、TATERUでも (日経)(記事冒頭のみ)
「アパートの施工、管理を手がける東証1部上場のTATERUが、建設資金の借り入れ希望者の預金通帳を改ざんし、銀行に融資の申請をしていたことが31日、分かった。預金残高を水増しし、実際より多く見せて銀行の融資審査を通りやすくしていた。TATERUは改ざんの事実を認め、借り入れ希望者に謝罪した。」
不動産融資でまた… 預金残高改ざん TATERUでも(テレビ東京)
従業員が預金残高改ざん=アパート施工のTATERU-融資審査通りやすく(時事)
「男性は約23万円の預金残高を示す資料を提出。金額が少ないことをTATERUの従業員に伝えたが「問題ない」と言われ、後日西京銀の融資が承認されたと連絡を受けた。スルガ銀問題で不審に思った男性が6月に西京銀に確認したところ、残高が約623万円に水増しされていたことが分かった。契約は解除され、実際の融資は行われなかった。」
本日の一部報道について(TATERU)(PDFファイル)
この会社の決算説明会の模様を書き起こした記事がありました。急成長を遂げている会社のようです。(ちなみに監査人はあずさ)
↓
TATERU、2Q売上高は前年比141.2%の373億円 当初予算を35%程上回り好調(ログミー)
ビジネスモデルについても説明しています。
「まず主力の事業「TATERU Apartment」でございます。
こちらは、よく大東建託さんと比べられますが、それとはまったくモデルが違います。例えば、土地を持っているオーナーさんが、土地を持ったまま亡くなった場合に、相続が発生したら相続税がかかってしまいます。そういった(ことが発生しないように、該当する)方々にアパートを建ててもらって、借り入れを起こしていただき、相続税対策をする。大東建託さんのモデルはこういったものですので、基本的に土地のオーナーさんというのは、年齢層の高い、高齢の方々がターゲットになります。
それに対して、TATERUは相続税対策ではありません。あくまで不動産投資や資産形成でございます。年収1,000万円前後の30代~40代の会社員の方々で、資産形成をしたいといった方が対象です。
土地を持っている必要はありません。土地を持っていない方々に土地(の情報)を提供して、土地を買っていただき、アパートを建てて、それを経営をして資産形成をするというモデルになっております。」
この会社のパンフレット。おいしい話が書いてあります。
https://www.tateru.co/lp_etc/
「借入金に対して不安を抱かれている方は多いと思います。1億2千万円の借金をして1億2千万円の収益物件を買ったのですから、何も不安はありません。」(オーナー・インタビューより)
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