梅の花(東証2部上場)のプレスリリース。
店舗に係る固定資産の減損処理方法に関する本社費等の会計処理について調査していた第三者委員会の報告書を公表するというものです。
また、2019年8月30日までに2019年4月期有価証券報告書を提出予定で、過年度(平成22年9月期から平成30年9月期まで)の有報なども、提出するとのことです。
報告書そのものはこちらから。
↓
第三者委員会の調査報告書全文開示に関するお知らせ(PDFファイル)
減損の兆候を把握する資料で改ざんが行われていたようです。
発覚のきっかけは...
「当社では、各期の決算手続の中で減損の兆候の有無を判定するため「店舗別損益」を作成し会計監査人に提示をしている。2019 年 4 月期の監査において、会計監査人は、当社から受領した「店舗別損益」を確認する際、少額の黒字となっている店舗が多数存在している点に疑義を抱くに至った。
そこで会計監査人の担当者が「店舗別損益」の根拠資料である「減損の兆候シート」について改めて検算したところ、本社費、本部費等の配賦計算の基礎となる間接費(CK 利益や購買物流費等)金額が財務会計数値と一致しないこと、配賦基準(店舗売上高や店舗人員数)に従って算出されるべき数値の一部が実態とは異なる数値で修正入力されていること等の異常が発見され、減損回避のための不正な操作が行われたのではないかとの疑念が生じることとなった。」(22~23ページ)
監査人は、2007年9月期より継続してトーマツです(その前はみすず)。
影響額は...(2015/9期以降分です。)
これとは別に、個別財務諸表における関係会社投融資の評価及び繰延税金資産の回収可能性等派生的な修正事項が見込まれるそうです。
梅の花、不適切会計で第三者委員会の報告書を開示(日経)
「調査結果では、経営企画室の従業員が赤字店舗を減らす目的で不正操作をしていたと指摘、役員等による組織的な関与は認められないとした。」
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