ホンダが、今後発売する新モデル車にはタカタ製の主要部品を採用したエアバッグは使用しない方針を発表したという記事。「現在生産中の車についても、2016年末までに他社製に順次切り替えていく」とのことです。
「ホンダによると、エアバッグの欠陥問題を調査する過程でタカタから提出された資料を調べたところ、一部のデータで虚偽の報告が見つかったという。使用停止の理由について、「タカタ製品が危険と判断したわけではないが、リスクを減らす必要がある」としている。
ホンダはエアバッグ起動装置の約4分の1をタカタから調達している。主要取引先のホンダが使用打ち切りを決めたことで、他の自動車メーカーも追随する可能性がある。」
さらに、タカタには米国の運輸省から罰金も課せられるようです。
「米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は3日、2億ドルの民事制裁金を科し、同時に硝酸アンモニウムを起動装置に使用するエアバッグの米国内での販売を、19年以降は原則として認めないと発表した。同省によると、タカタは「欠陥に気付いていたものの、適時のリコールを怠った」ことを認め、制裁金の支払いに合意した。まず7000万ドルを支払い、十分な対応ができなかったり、新たな違法行為があったりした場合には、残り1億3000万ドルの支払いが求められる。」
7000万ドルは確定分なので、直ちに引き当てが必要でしょう(すでに引き当て済みでなければ)。
硝酸アンモニウムについては、現地メディアでは以前から問題になっていました。
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タカタのプレスリリース
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)との同意指令への合意について(PDFファイル)
「本同意指令に基づいて、TKH は、本同意指令において定められている事項に関し 70 百万米ドル(約 85 億円)の民事制裁金を 2020 年 10 月末までに 6 回に分けて支払うこと、同意指令に定められた一定の義務に違反した場合には別途最大総額 130 百万米ドル(約 156 億円)の民事制裁金の支払いを行うことに合意しております。
また、2018 年末までに乾燥剤を含まない相安定化硝酸アンモニウム(以下「PSAN」といいます。)を使用したタカタ製インフレータの製造販売を一定の計画に従って段階的に中止すること、PSAN を使用したタカタ製インフレータの供給について新規の契約を締結しないこと、その他各種の義務を負い又は取り組みを進めることに合意しております。 」
タカタの直近の四半期報告書(2016年3月期第1四半期)をみると、四半期レビュー報告書に強調事項がつけられています。
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http://www.takata.com/ir/ir_pdf/shihanki-houkokusyo_20150807.pdf
タカタ製エアバッグが異常破裂 部品不足で交換できず(朝日)
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