福岡市の職員が、生活保護費計3117万円を着服していたという記事。「生活保護費の支給を打ち切らなければならないケースについて事務処理をせず、支給を継続しているように装う手口で着服を繰り返していた」そうです。
「生活保護費は通常、受給者名義の銀行口座に振り込まれるが、受給者が保健福祉センターの窓口で支払い切符を受け取って現金化する例外的な方法がある。石井主査はこれを悪用し、受給者名の認め印を勝手に支払い切符に押し、区役所内の金融機関で換金していたという。」
例外的な支払方法はリスクがあるという例かもしれません。
社保庁職員、年金横領…あきれた手口と動機
こちらの記事では、社会保険庁職員による年金保険料の着服・横領の手口がまとめられています。「架空の受給者原簿を作成し、自分で開いた受給者名義の金融機関に年金を振り込ませていた」、「加入者に無断で年金の申請手続きを行い、自分で開設した口座に振り込ませていた」、「年金受給者が死亡者として届け出られたにも関わらず、国民年金証書を死亡として無効処理せずに、勝手に印鑑を作り替えて年金を受け取っていた」「端末の不正操作によりあたかも架空の人物3人が年金を払い続けたかのように被保険者をでっち上げた」等さまざまです。内部統制的に考えると、年金契約自体の実在性、年金支給申請の実在性、死亡などで支給を止める手続の網羅性など、エラーが起こるリスクを評価して対応する統制を整備・運用するということになるのでしょう。
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