野村証券グループのジャフコが「F.L.P」という投資先企業の経営者を追放する事件があったという記事。監査法人も端役で登場します。
追放された経営者(小林氏)の言い分は以下のようなものです。
「小林氏は「非道な仕打ち」として次の出来事を挙げている。
(1)突然の解任で収入の道を閉ざされた。退職金も支払われぬ一方、銀行借入の連帯保証人はいまだに解除されないままになっている。
(2)会社によって生命保険募集人の資格を剥奪され、ソニー生命時代に自身で獲得した約3000件の保険契約も移管できないようにされた。
(3)「粉飾決算でクビにした」「私的に会社のカネを使っていた」などと身に覚えのない虚偽の説明を役員がしていることを、社員や取引先から聞いた。」
記事によれば、ジャフコ側についた新社長は「実質2期連続の赤字および資金繰りの悪化という危機的状況が主因だ」といっているそうですが、前経営者は反論しています。
「・・・「実質2期連続赤字」の当否については両者間で認識が異なる。小林氏は松谷氏(注:新社長)が最高財務責任者として過去の決算にかかわってきたことを例に挙げて「責任逃れをしている」と批判する。「監査法人の指導」を理由に、2013年3月期決算が大幅な赤字になったことについても恣意的だと主張する。」
こういうこともあるので、監査人は、保守的に損を出しておけばいいだろうということではなく、公正不偏の立場を保持しなければならないのでしょう。このケースで、実際にどうだったのかはよくわかりませんが。
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