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第32期業務及び財産状況説明書(あずさ監査法人)

第32期業務及び財産状況説明書

あずさ監査法人は、2016年6月期の業務及び財産状況説明書を9月8日に公表しました。計算書類も含まれています。

昨年よりはやや早い時期の公表となりましたが(昨年は9月16日)、同じ決算期の新日本を抜くことはできませんでした。三優監査法人による監査報告書は8月19日付ですから、もっと早く開示できたのでは。また、新日本は今年からコピペできるようになったのに対し、あずさは今年から過年度分も含めてガードがかかってコピーできなくなっているようです。

主な数値は以下のとおり。左から2016年(当期)、2015年、2014年、2013年、2012年です。

業務収入  89,895百万円←83,157←80,734←80,081←82,871
営業利益  1,595←1,680←2,395←2,072←3,532
税引前当期純利益 1,212←3,834←1,774←2,174←1,549
当期純利益   714←2,252←695←2,152←202

売上増にもかかわらず、営業利益は減少です。人件費の増加が原因でしょうか。

2015年6月期は特別利益に「グローバル関連費用返戻金」という謎の項目が、2,240百万円も計上されていましたが、2016年は特別損益計上なしです。ただし、営業外費用で貸倒引当金繰入が640百万円計上されており、関係会社に対する債権の引き当てのようです。

売上の増減内訳は以下のとおり。



「当期の監査証明業務に係る被監査会社数は3,404 社(前期末比79 社増加)、監査証明業務収入は69,875 百万円(前期比1,774 百万円増加)となりました。また、非監査証明業務収入は20,020 百万円(前期比4,964 百万円増加)となりました。

この結果、監査証明業務収入と非監査証明業務収入を合わせた当期の業務収入総額は、89,895 百万円(前期比6,738 百万円増加)となりました。」

非監査が大幅に伸びています。監査は2.6%の増加にすぎませんが、次期は新日本から引き継いだクライアントにより大幅増でしょうか。

当サイトの関連記事(あずさ2015年6月期決算について)

人集めのためか、雑誌などにも広告記事を出しているようです。

個を尊重する風土がある。だからKPMGは、進化し続ける。
KPMG/あずさ監査法人
(東洋経済)
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