みなさんは「瓦版(かわらばん)」ってご存じですか?
資料によると、瓦版は「時事性・速報性の高いニュースを扱った刷物」で、
街中でその記事を読み上げながら売り歩いたことから、「読売(よみうり)」とも呼ばれていました。
ところで、瓦版にはどんなことが書いてあったでしょう?
「火事や大地震」といった災害・天変地異のネタ、
「ヒトダマが飛んだ」「化け猫が出た!」というような妖怪・幽霊ネタ、
「大店の娘と武家の息子が駆け落ちした」といった下世話ネタや、
「敵討ち」や「殴り込みがあった」など事件性の高いものなど、
主に「庶民の娯楽志向の強い関心事」を盛んに報じていました。
また、記事に添えた挿絵もあり、浮世絵師の歌川何某が描いていた時代もあったとのこと。
結構、根拠がない噂レベルを記事にしたものも多く、そのせいもあるのでしょうか、
瓦版を売る人は、編笠を被って顔がわからないように売っていた、という記録があり、
顔を露わにしたのは明治維新直前、ちょうど、今回のお芝居の時代あたりから、だったそうです。
たしかに、瓦版にはガセネタもあったかもしれませんが、その幅広く力強いエンターテイメント性は、
たとえ暗い時代であったとしても、その記事で「読み手」を喜ばそう・元気づけようとする「書き手」の思いを感じます。
ネットもスマホもない時代、今で言うスポーツ新聞や写真週刊誌的なものが売られ、庶民がそれを手に楽しんでいた、、、
今も昔も、私たちの娯楽や興味はそんなに変わらないなあ、と、なんだか楽しくなりますね。
さて、公演まであと少し。
劇場でみなさまとお目にかかれることを楽しみにしています。
瓦版屋役の平井でした。
資料によると、瓦版は「時事性・速報性の高いニュースを扱った刷物」で、
街中でその記事を読み上げながら売り歩いたことから、「読売(よみうり)」とも呼ばれていました。
ところで、瓦版にはどんなことが書いてあったでしょう?
「火事や大地震」といった災害・天変地異のネタ、
「ヒトダマが飛んだ」「化け猫が出た!」というような妖怪・幽霊ネタ、
「大店の娘と武家の息子が駆け落ちした」といった下世話ネタや、
「敵討ち」や「殴り込みがあった」など事件性の高いものなど、
主に「庶民の娯楽志向の強い関心事」を盛んに報じていました。
また、記事に添えた挿絵もあり、浮世絵師の歌川何某が描いていた時代もあったとのこと。
結構、根拠がない噂レベルを記事にしたものも多く、そのせいもあるのでしょうか、
瓦版を売る人は、編笠を被って顔がわからないように売っていた、という記録があり、
顔を露わにしたのは明治維新直前、ちょうど、今回のお芝居の時代あたりから、だったそうです。
たしかに、瓦版にはガセネタもあったかもしれませんが、その幅広く力強いエンターテイメント性は、
たとえ暗い時代であったとしても、その記事で「読み手」を喜ばそう・元気づけようとする「書き手」の思いを感じます。
ネットもスマホもない時代、今で言うスポーツ新聞や写真週刊誌的なものが売られ、庶民がそれを手に楽しんでいた、、、
今も昔も、私たちの娯楽や興味はそんなに変わらないなあ、と、なんだか楽しくなりますね。
さて、公演まであと少し。
劇場でみなさまとお目にかかれることを楽しみにしています。
瓦版屋役の平井でした。