衝撃的かつ挑戦的なタイトルだが
一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した
中学2年生の男子による 「メロスの全力を検証」 という研究結果だそうな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6c/c6d4a7da7a4a1f071e3189ef139d4a0b.jpg)
メロスとは勿論 『走れメロス』 の主人公のこと
罪を犯して捕らわれてしまったメロスが 2日後の妹の結婚式に出席できるよう
しばし身代わりとなることを申し出てくれた セリヌンティウス
二人に対して王が与えた猶予は 3日目の日没まで
日没を過ぎれば 友人はメロスの代わりに処刑されてしまう
友人のおかげで 妹の結婚式に出席することのできたメロス
彼は幾度となく 『このまま逃げてしまおうか』 という誘惑に駆られるが
自分を信じてくれた友人のことを思い 王と友人の待つ刑場に戻ってくる
そんな誘惑に駆られたことを友人に打ち明け 涙ながらに謝罪するメロスに対し
『自分も 君が戻ってこないのではと疑ってしまった』 と言って涙するセリヌンティウス
そんな二人の友情と信頼に感動して メロスの罪を許した王様
感動的だ (´;ω;`)ブワッ
処刑されるほどの罪を 感動ひとつで許していいのかという疑問はこの際おいておこう
中学2年生にしては字が・・・といったツッコミも 彼の論理的考察の前にはナンセンスだ
いまさら語るまでもないほどに知られた(じゃ語るなよ) 太宰治の小説だが
十里という距離を3日間で という数字に疑問を感じた若者がいた
もちろん小説なので 詳細な行動記録があるわけではないが
論理的に出発時間などを推測しているようで 説得力もありそうだ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/d0/38c21fe3f74747b47ed35ba4f379000e.jpg)
『感動的な話を そんな理屈で台無しにするなよ』 という人もいるかもしれない
しかし 時代考証のない時代劇を見て その舞台となっている時代を知ることはできない
なにより これほどまでに有名な小説の キモとなる設定そのものに疑問を感じ取った
若干13歳もしくは14歳の 観察眼というか論理的思考力というか そういったものに関心した
太宰治も せめて十五里にしておけばよかったのだ
個人的にこうした考察は大好きで この中学2年生には純粋に感心するが
学校で 面倒な生徒 扱いされていないかが心配だ
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