堂々巡り

あすは１０日　
父の月命日でお寺さんがお経をあげにみえる日

お仏壇のろうそくが
新しい長いろうそくに取り換えてある

使いかけになった短いろうそくが何本も余っている

お寺さんのくる日は
まっさらのろうそくじゃないといけないの？
あしたお寺さんのあとに使いかけのと
取り替えて使い切って
来月１０日この長いろうそくを１回使っても
また使ってもいいの？

あまっているろうそくを
そうやって使い切ってもいいか聞いているのに

長いろうそくにしとかないと
お経の途中で消えてしまうといけないから

だから　それはわかったから
お寺さんの日には新しいろうそくじゃなくてもいいよね

新しくなくてもいいから
短いとお経の途中で足りなくなって消えてしまうから

と堂々巡り

つい　いらっとして

残ったろうそうそく使ったらいけないんだったら
置いとかないで捨ててくれない！？

言ってる意味がわからないらしくきょと～んとしている

どうして
お寺さんの日に新品でなくてもいいから
残ったろうそくを取り換えて
使い切ってもいいよ

で終わらないの！

夢 あてつけ

夜も遅いというのに社員を帰らせず
仕事が長引いている

母は赤ん坊の末息子に手を焼いている

そのうち　
前に雇っていたパートのおばちゃんたちがやってきた

わたしにはひとことも手伝ってとも言わず
あてつけなのだ

忙しいというのが　そこは夢なので
いつもわたしの気がかりな
事務所の床のはげたＰタイルを貼っているの

今でこそ精神障害で
わけのわからないことを言う妹だが

若いころは言葉はきつくても
的を得たことは言っていた

その彼女が　社長であるわたしの夫が当てつけをしていることに
怒って食ってかかっていた

わたしも続いて
何で黙ってそんな当てつけをするのかと
何度も彼の頭を叩いていた

歯を食いしばっていて
目が覚めた

築３５年の事務所の床の
ぼろぼろのＰタイルが気にかかっているし

夫の当てつけな態度にも
携帯電話でいきなり怒ることにも
いつも腹が立って

よくスマホをキッチンのフローリングの床に投げている