■鈴木清/百の階梯、千の来歴/国立近代美術館
行き当たりばったりのろくでもないスナップに飽き足らなくなっている今日この頃、日カメで本展の記事を見て軽い衝撃を覚え近代美術館へ。文化の日で入場無料。ラッキー。それほど広くないスペースに生前既刊の8冊の写真集の作品がダイジェストしてある。プリントは全てオリジナルのようだ。見とれてしまうような一枚というのはないのだが、それぞれが強く記憶に残り、群として訴えかけてくるような感じ。「愚者の船」は一枚ごとのメッセージがより鮮烈。久しぶりに力のある写真を見た。
好天の休日なので、水道橋、本郷へと足を向けると、6月末に見つけた猫だまりに一匹だけいた猫にちょっかいを出していると、見覚えのあるキジトラが鳴きながら擦り寄ってきた。4ヶ月前はまだ若者風だったのが、もう大人。相変わらずやたらと毛並みがいい。
さらに北の方に歩いて西方、千駄木、谷中。MONTHLYの5月に載せた魚拓は、すっかり剥がれ落ちていた。
何を撮るでもなく歩き続けて、あまり猫も見かけず、足が棒になってきたので日暮里で電車に乗った。
■HYUNMIN RYU/Giggle/新宿ニコンサロン
展の名はくすくす笑うの意。作家とその仲間が白ずくめの衣装で演じるパロディが、まじめくさった構図と色調で大きくプリントされ、見るものをクスリとさせる。
■副添智子/青い鳥/新宿ニコンサロン
すっと目になじむスナップ。今日一日ぶらぶら歩き続けた延長のような錯覚すら覚える違和感のない視線。
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