上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

ハノイ散策09/07/11 (2)

2009-07-31 23:51:57 | 放言

 昼飯の後は北に向かって、大きな建物の建ち並ぶあまり面白くない通りをたらたらと歩き、ホアンキエム湖の西側に出ると思いきや、地図を見間違えていて東側を通り過ぎてからやっと湖畔に出た。またどっと汗だくで、湖畔の売店でアイスクリームなど食らってから、一旦宿に戻った。
 ちょっと昼寝、のつもりが、16時半に水上人形劇を見に出かけるところを15分ほど寝過ごし、タクシーを呼んでもらって開演10分後くらいに劇場へ。ホアンキエム湖の一角を仕切ってやるんだろうと想像していたところ、湖畔の通りに面した建物ではあったが湖とは関係なく、油壺マリンパークのアシカショーのような劇場で、狭い水面に人形がせわしなく動いていた。プールの左手高くに楽器と歌声の男女が数名。会場は欧米系の観光客で満員。簡単なパンフレットをもらったが、内容はさっぱりわからない。伝統的っぽい楽器が奏でられるが、台詞も人形もその動きもチープな感じで、これが日本なら文楽とか歌舞伎とかに当たるものなのかどうか…。とうてい及ばないような気がするのはえこひいきか。

 

 かみさんは芝居の途中で寝ていたが、200円相当の入場料ならどうでもよい。私ら的には、わざわざ見るほどのものではなかった。
 なかば寝ぼけた感じで劇場を出、湖の北側の市街をぶらついてから晩飯を食おうかと歩き出したところで、前出のとおりカメラをすられた。ちょうどこの風船売りにカメラを向けようとしていたところをもみくちゃにされた。


 見事にやられてしまってもうしようがないので気を取り直し、懐中物に注意して飯屋を探すも、目当てにしていた店はホーチミンの店だった。「ベトナムめし楽食図鑑/情報センター出版局」の巻末地図はハノイとホーチミンで同じ店番号を使っていて、暑さにボケた頭には紛らわしい。


 ほかに当てもなく、よさげな店も見あたらず、路上の屋台を試すほどのヤル気もなかったので、また一旦宿に戻る。
 部屋で私がカメラをすられたショックにむせびつつまどろんでいる間に、かみさんが、日本からの予約メールでお世話になった宿の人にお勧めの店を聞き出してきた。
 暮れてもなお暑い中、交通量の増えた通りをとぼとぼあるいて、湖北西岸の通りに面したSTOPというお店へ。喫茶店風で欧米人が数組。入口の黒板に書いてあったチャーカーを頼むと、カセットコンロにお盆を載せてなにやら炒め始めた。どこで何を見て間違えたのか鍋だと思いこんでいたので少々面食らったがまあいい。魚の身と何かの葉物野菜とピーナツっぽいものを炒めて、それをライスペーパーに載せ、いろんな葉っぱとブン(麺)と一緒に巻いて、ヌクマムをつけて食う。




 ずらりと並んだ葉っぱの類。写真手前の、矩形に切られたテカテカしたのが鼻を近づけると強烈な香り。ノコギリコリアンダー。我らが天敵である。その右の水菜を細かくしたようなのがディル。これは平気。日本ではサーモンに添えてあったりするヤツらしい。その上の金魚鉢に入ってそうなのがリモノフィラ。癖はあるが何とか食える。その左はパイナップル、さらにその左は殆ど食ってしまって残ってないが何か瓜の類。その左下、茎の赤いのがバジル。言われてみればなるほどだが、これだけの量を口に入れるとちっともなじみの味ではなくなる。
 葉っぱの名前は、かみさんが紙と鉛筆を持ち出して店の女の子に教えてもらったのだが、アタシもよくわかんないのよねーって風でちょっと頼りなかったものの、一応ベトめし図鑑で照合してみたので、たぶん合っていると思う。

 ブンと葉っぱを半分くらい残したが、満腹して店を出る。バーや飲食店が建ち並ぶ通りのせいか、色っぽい格好をしたお姉ちゃんを乗せたバイクが時折通る。大通りは相変わらずの交通量。川のように行き交うバイクの群れを被写体に、流し撮りをかみさんに伝授しつつ、宿に戻った。


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